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ここのうちのひとはご主人さまのうちとちがって宵っ張りだよ。おとうさんははやくねちゃうけどね。夏休みだからかな。なんだかたのしそうにみんながテレビみてるから、ぼくも気になってのぞいてたらおねえちゃんがおいで、って言ってくれた。ご主人さまのうちのデジタルテレビとちがってちっちゃいなー。
　そのうち、ぼくがうとうとしてるとひとり、またひとり部屋を出てって階段トントンあがっていっちゃうんだ。ぼくはだんだん落ちつかなくなる。ドアの前でがんばるんだけどここんちは出入り口がいっぱいあってぼくが陣取ってるところとちがうところからすーっといなくなっちゃう。ぼくが朝早くぺろぺろなめるから、寝るへやにはつれてってくれないんだ。
はやく朝にならないかな。おとうさんが階段下りてくるのが待ち遠しいな。