台風だ！

　夕方、男の子はレゴブロックで大作作成に夢中でなかなかお散歩に連れてってくれないから、ぼくは玄関の靴をまくらにして横になってずーっと待ってたんだ。やっといこうか、って言ってくれたときにはすごい雨！。でも雨用の上着を着て（あんまり意味なかったけど）お散歩にいったよ。
　お散歩のとちゅう、ちょっとハプニング。ぼくにとってはなんでもないことなんだけど、ちっちゃいマルチーズがぼくにクンクン寄ってきた。初めはぼくもクンクンしてたんだけどいきなりガウッ！！って脅かしてやったんだ。おばちゃんはびっくりして「もう！食べられちゃうかと思ったわよ！」と怒って去っていった。いつもうちの中でおとなしくて、良い子の僕だけど「しなもんもやっぱり犬だったんだねー」と男の子はまじまじとぼくを見つめていた。そうだよ、ぼくは犬なんだよ。ぼくはぼくの世界を持っている。いっしょに生きているけどね、ちがうこと考えてることもあるんだよ。きみのおうちの人たちみたいにね。でも、なかよくやっていこうって、相手のこともちゃーんとかんがえてるんだよ。